ローマ(15)夜の泉。はこちら
さて、
『サンタ・マリア・デル・ポポロ教会 』
『サン・ピエトロ広場』
『四大河の噴水』
『サンタンジェロ城』ときたら、
『サンタ・マリア・デッラ・ヴィットリア教会』に行かなければ!!
ついでに『パンテオン Pantheon』もね。(注:『天使と悪魔』参照)
で、

いきなり、『聖女テレサの法悦』のある『コルナーロ礼拝堂』です。
教会の外観?工事中でした。。。
光をも利用したかのようなすばらしい彫刻は、天才ベルニーニの最も有名な作品の1つです。でも、この礼拝堂の仕事が開始された頃は、実はベルニーニの失意の時期。設計したサン・ピエトロ大聖堂の鐘塔から大きな亀裂が見つかって、非難される(まあ、ライバル達のやっかみもあるんだろうけど)。後ろ盾だった教皇ウルバヌス8世も死去し、大きな仕事から遠ざかっていた時期。もしかしたら、そんな時期だからこそ、最高傑作が生まれたのかも。

朝一番だったのでちょっと暗いのですが、午後になると上の窓から光が入ってもっと幻想的なんでしょうね。
スペインの聖女テレサが天使の持つ黄金の矢で心臓を射抜かれた・・・という神秘体験を表現した像。神と出会い、その喜びに満たされる聖テレサの恍惚な表情は、う〜ん、確かにエロティックな感じもします。

建築家カルロ・マデルノが唯一設計から完成まで指揮したこの教会は、典型的なバロック建築。(ガイドブックで見たファサードが、
『サンタ・スザンナ教会 Santa Susanna 』と似ているな〜と思ったら、こちらもマデルノ設計だった。)

美しい天井画はジョヴァンニ・ドメニコ・チェッリーニによるものなのですが、その枠の装飾がとても豪華です。(というか、教会の内装全体が豪華。)





いろんな彫刻や絵画があるのですが、ガイドブック等には、ほとんど『聖テレサの法悦』についての記述しかないのです・・・・・・
さて、ベルニーニの傑作を鑑賞した後は、やはりライバルの傑作も。

昨日来た、クワットロ・フォンターネ通りの交差点にやってきました。

バロックの鬼才ボッロミーニの傑作『サン・カルロ・アッレ・クアットロ・フォンターネ教会 San Carlo alle Quattro Fontane』です。

教会に入ると、真白な神秘的な空間が広がります。滑らかな壁と柱のデザインに導かれ、頂上の楕円ドームに視線が向かうのです。

幾何学模様のデザインなのに暖かみにあふれるのは、中央のランタンから入る光のせいでしょうか。色彩乏しい白色の空間がこんなに優しさに満ちあふれているなんて、ちょっと感動。

右脇の通路を抜けていくと、回廊と中庭がありました。朝の太陽の光がさして美しい・・・・・・狭いけど。

クワットロ・フォンターネ通りを下っていきます。

なんだか、変わったデザインの柱。

『バルベリーニ宮 Palazzo Barberini 国立古典絵画館』です。なんだか、お姫様がでてきそうな宮殿です。
こちらの宮殿は、修復工事後という事もあり、切符売り場もトイレもブックショップもとってもとってもきれいでした。で、こちらのきれいなロッカーに荷物とカメラを置いて、絵画鑑賞です。だから写真はなしです。
カラヴァッジョ好きでしたら、
こんな気持ち悪い絵画も見逃せません。リアルです。リアルです。(大事な事は2回言います。)
ラファエロ好きの私たちは
『ラ・フォルナリーナ La Fornarina』を見なければ!この方、ラファエロの恋人だそうで、パン屋さんの娘さん。腕輪にはラテン語で『ウルビーノのラファエロ』の刻印があるくらいですから、愛しい恋人だったのでしょうね。
*この恋人のお家のパン屋さん、残っているらしいです。現在はトラットリアらしい。
圧巻だったのが大広間の天井画(画像なしですみません)。画家であり建築家でもあったピエトロ・ダ・コルトーナが6年越しで完成させた超大作『神の摂理の勝利 Trionfo della Divina Provvidenza』口をぽか〜んとあけて天井を眺めてきました。彫刻と絵画が溶け合って平面なのか立体なのか分からない不思議な絵画でした。
芸術をお腹いっぱいいただいた後は、お昼ご飯です。

パンテオンのすぐ近く
『アルマンド・アル・パンテオン Trattoria Armando al Pantheon』
結構庶民的な感じのお店で、地元客っぽい方も結構いたように思います。

昼間からワインをいただける、幸せ♡ここは地元ラツィオのワインを。
『Frascati Superiore "Castel de Paolis"』

『クラウディオ風スパゲッティ Spaghetti alla Claudio』
(€12)
クラウディオ?シェフの名前??メニューの説明には、「サフランとキノコとシェフの秘密」と。そんな「ひ・み・つ♡」な〜んて言われたら、頼むしかありません。
サフラン色のきれいなパスタにたっぷりのマッシュルーム。サフランのとってもいい香りがしました。一口食べて・・・・・・うまみが口の中を広がります。きのこの旨味がぎゅぎゅっと。ほんのり魚介の風味が。シェフの秘密はヴォンゴレのおだしかな???
つけあわせは

『アーティチョークのローマ風 Carciofo alla romana』に、

『プンタレッレ Puntarelle』
これぞ、ローマ!という組み合わせです。
旅行中は野菜が不足しがちだから、プンタレッレをむしゃむしゃ食べました。この変わったお野菜、私は結構好きでしたよ。

セコンドは『ローマ風トリッパ Trippa alla romana』
(€14)
もつのトマト煮込みです。ただ、私はほとんどパスタを担当していました・・・おいしかったもんで・・・・・・
最後に

Caffeを頼んだら、こんなにかわいいカップで登場。(イタリアでCaffe を頼むと、コーヒーではなくエスプレッソです。)
私たちは、普段コーヒーにお砂糖は入れないのですが、
『エスプレッソは砂糖を入れた方が美味しいと思う』
と夫がいうので、試してみました。
確かに。お砂糖を入れると、苦みと甘みが調和して、食後にちょうどいい。今度から、食後のコーヒーは砂糖をいれよう。。。と、まったり幸せを感じながら、ごちそうさまでした〜。
お会計 €69.5
ランチと考えるとお高め(?)ですが、立地とワイン
(€22)を飲んでいる事を考えれば、こんなもんでしょうか。私達が入った後、すぐ満席になったので、それなりに人気店なのでしょう。なんといっても、クラウディオが美味しかった♡ので、パンテオン観光の際は、クラウディオ風スパゲッティをぜひどうぞ。
『アルマンド・アル・パンテオン Trattoria Armando al Pantheon』
住所:Salita Dei Crescenzi, 31 - Roma
電話:+39 06 68803034
ローマ(17)パンテオン。はこちら
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